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肩こり筋と呼ばれる《僧帽筋》って?

僧帽筋とは

僧帽筋は後頭骨から胸椎の終わりまで付着し、そこから肩に向かってついている大きな筋肉です。(上記画像参照)

この筋肉は、肩をすぼめる・肩甲骨を動かすという役割があります。

これだけ大きな筋肉なので、背中の筋肉といえば?と言われるとまず最初に出てくる筋肉です。(私は)









僧帽筋が硬くなる(こる)とどんな症状がでる?

僧帽筋がこる(肩がこる)と、こり感の他にも次のような症状が出ることがあります。

・頭痛
・自律神経の乱れ
・手のしびれ
・肩関節の可動域の低下
・四十肩,五十肩
・その他整形外科疾患

単なる肩こりと放置しておくと様々な症状が出てきて、最悪の場合整形外科的な疾患(頸椎ヘルニア、胸郭出口症候群など)に至ることも少なくありません。

症状がこり感だけでとどまっているうちに早めの治療を心がけましょう。

僧帽筋はなぜ硬くなりやすいのか

僧帽筋は非常に硬くなりやすい(こりやすい)筋肉です。

その一番の理由は、付着面積の大きさです。

付着面積が大きいということは、《付着する骨が多い》《多くの筋肉と連結している》という2つのことが言えます。

ではなぜ、この2つが硬くする原因になるのでしょうか?

ひとつずつ解説していきます。

《付着する骨が多い》

筋肉には様々な種類がありますが、大胸筋や腹筋群などの一般的に知られている筋肉は〔骨格筋〕と言い、ほとんどが骨から始まり骨で終わるという特徴があります。

そのため、僧帽筋は面積が大きい分多くの骨にくっついています。

僧帽筋がくっつく骨は【肩甲骨】【鎖骨】【後頭骨】【頸椎】【胸椎】です。

それでは、これだけ多くの骨にくっついていることの何が問題なのでしょう?

単純に考えて、これらの骨の部分が一か所でもゆがんだりすると、僧帽筋がそれにつられて引っ張られたり縮んだりするからです。

僧帽筋は多くの動きに関与する大事な筋肉ですので、その分負担が大きい筋肉と言えるでしょう。






《多くの筋肉と連結している》

人間の体の中は、多くの〔膜〕によって区切られていたりつながっていたりします。

そのひとつに【筋膜】という膜があります。

筋肉はかなり密集して存在しており、この筋膜で近くの筋肉同士がくっついています。

僧帽筋は面積が大きい分多くの筋肉と筋膜を介して連結しています。

ではなぜ多くの筋肉と連結していると硬くなりやすいのでしょう?

それは《付着する骨が多い》で解説した内容と同じで、連結している他の筋肉がどこか一か所でも硬くなれば、それに引っ張られて僧帽筋も硬くなるからです。

なので、僧帽筋だけが硬くなるということはほとんどなく、どこかの筋肉にもこりができていることがほとんどです。

余談ですが、この筋膜のつながりで様々な筋肉が次々にこっていくという考え方から生まれた治療法が、今では世間で広く知られている〔筋膜リリース〕というものです。

まとめ

僧帽筋は様々な理由からこりやすい筋肉です。

そして、僧帽筋のこり(肩こり)を放置しておくと整形外科的な疾患につながることも少なくないです。

単なる肩こりと思わず早めの治療を心がけましょう。

自宅でできるストレッチ法などは、『デスクワークからくる肩こりの本当の原因と対策』に記載してありますので、ぜひお試しください!

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